「三田松聖高等学校スクール・ポリシー」

 今後、グローバル化や情報化が急激に進み多様な力が求められます。三田松聖高等学校は、その力を培うため、社会の変化や多様化、少子化の影響をふまえ、新学習指導要領に基づく学びと、新型コロナウイルス感染症対策などで学んだことをふまえ、新時代に向けた「三田松聖高等学校スクール・ポリシー」を定めます。

2022年4月

建学の精神

本学の教育は、校祖幸田たま女史の何事にもくじけぬ不屈の精神と、誠をもって貫き通す強い意志の力とを基本とする。平和を尊び、高い徳性と健全な心身を備え、新時代に即応できる知性や技術を身につけた、有為な社会人を育成する。

学園教育目標

創意創造の精神
日々新にまた日に新たなりの意欲のもと、科学心を啓培し
誠実不壊の信念
和敬協調、自律自修の信念をもって、挙措清楚に意志凜然と
全人的人格形成
高邁なる英知、豊かな情操を涵養して、心身を錬磨し、清く正しく強い、時代に適応できる有為な社会人を育成したい。

教育方針

和敬協調、自律自学の信念のもと、心身を錬磨し、優れた英知と豊かな情操を備えた、清く正しく強い、社会貢献のできる人材を育成する。

1. 三田松聖グラデュエーション・ポリシー(育成を目指す資質・能力に関する方針)

(1) 育成を目指す人物
真実を認識する力と情感豊かな心を持つ、清く正しく強い、社会貢献のできる人材を育成します。
(2) 求められる資質・能力
座学だけでなく多様な活動等に取り組み、予測が困難な時代に未来を切り拓く人材に必要な心と力を身につけます。

3つの心(校訓)

  • 不撓不屈:どのような困難にあっても、くじけない心
  • 和敬協調:相手を敬い、互いに協力しあう心
  • 自律自学:自らの規範により、自ら学ぶ心

4つの力

  • 理解力:科学的な視点で事象を捉え、状況を把握する理解する力
  • 思考力:知識・技能を駆使し、問題の解決の過程を考え、最適な選択肢を判断する力
  • 表現力:積極的に自分の考え方を表現する力
  • 協働力:協調して仕事(課題解決)に取り込むことができる力

2. 三田松聖カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成及び実施に関する方針)

3つの心と4つの力を育成するため、次の方針に基づいて教育課程を編成・実施します。

(1) 基本方針
教育方針に掲げる「清く正しく強い、社会貢献のできる人材を育成」の実現に向けて、生徒の個性や資質・能力に応じた多様な進路を実現できるように全日制普通科に特別進学コースと総合コース(2年生より大学進学コース・キャリア進学コースに再編成)、進学アスリートコースを設け教育課程を編成・実施する。
(2) 「自己発見プログラム」の実施
  • 探究活動
    自己の特性を知るとともに、職業社会の現状と今後の見通しについて学び、社会的・職業的自立に向け必要な能力や態度を育てることを目指し、高校3年間を通して系統立てた「総合的な探究の時間」を行うとともに、各教科・科目で主体的・対話的で深い学びの実現を目指した探究活動を進めます。
  • 日本文化の理解
    1年生の「総合的な探究の時間」において、裏千家茶道を系統的に学び茶道を通して、日本の伝統文化を学び、思いやりの精神を育みます。
  • 保育者養成
    湊川相野学園の全ての校種が連携し、保育者を志す生徒を対象に、保育者の使命や役割と責務、求められる資質・能力など保育者に必要な基礎を学び、ピアノ実習を中心に読譜力や現場で必要とされる音楽の基礎を学びます。計画的に実習を行い実践的な学びにより養成します。
  • 国際活動
    世界に視野を広げ、世界の人々と協働できる資質を身につけるよう国際交流修学旅行を実施するとともに、英語でのコミュニケーション力を活かしてグローバルな課題の解決を目指します。
  • 自主活動
    自立した人間として他者と共によりよく生きる力を身につけるよう、後援会(保護者会)や同窓会、地域等との協力・連携体制を確立し、生徒会活動、HR活動、部活動を行います。
(3) 体育・文化活動の推進
体育・文化活動の意義を理解し、生涯を通じて親しむ態度を育むため、体育の授業や生徒が中心となる松聖祭(文化の部・体育の部)、地域と連携した部活動等、特色ある活動を行います。
(4) ICTの活用
情報活用能力を育成し、高度に情報化していく社会に対応できるよう、ICT環境を整備するとともに各教科・科目で新しい技術を活用した教育活動を実施し、実体験を通した情報モラルの向上を図ります。
(5) 特別な配慮を必要とする生徒への対応
生徒、保護者等から一人ひとりの教育ニーズ等を把握した上で、個々の生徒の状態等に応じた指導内容や指導方法の工夫を検討し、学校としてできる限りのきめ細かく適切な指導と必要な支援を行います。
(6) 多様な評価の実施
生徒の資質・能力の3つの柱「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」に基づいた目標や内容をふまえ、各教科の授業の実施と評価方法を工夫するとともに、外部試験等により生徒の実力等を診断し、それぞれの個に応じた進路実現に活かします。

3. 三田松聖アドミッション・ポリシー(入学者の受入れに関する方針)

本校が育成を目指す資質・能力並びに3年間計画する教育内容をふまえ、入学時には次のような生徒を求めています。

  • 中学校で修得すべき基礎学力の上に、各自の心身の発達及び進路に応じて、本校で高度な学力を身につけようとする生徒。
  • どのような困難にあっても、くじけない心を持って、人への思いやりを大切に、互いに協力し学び合う考えを持つ生徒
  • 座学だけでなく自己発見プログラム等の多彩な活動に取組むことを通して、理解力・思考力・表現力等を育もうとする生徒。
  • 本校で身につける資質・能力を発揮して、世界や地域の課題を自分の課題として、解決に向けて探究するとともに、仲間と一緒に活動し社会貢献のできる人材になろうとする生徒。